麗しきビンテージの世界

コスチュームジュエリーやビンテージウオッチのことをつづっていきます。

ロレックスビンテージウォッチの後付けダイヤとファクトリーダイヤ

アフターダイヤとファクトリーダイヤ

ロレックスやオメガのレディースのアンティークウォッチで多いのが、アフターダイヤ(後付けダイヤ)とも言われる時計です。後付けダイヤは元々はダイヤがついていない時計だったのを、後からジュエリーショップでベゼル部分などにダイヤモンドを取り付けたものをアフターダイヤと呼びます。

これに対して、メーカーがデザインして製造時にダイヤモンドがあしらわれたものをファクトリーダイヤと読んでいます。

アフターダイヤは質の悪い物が結構あります

気を付けていただきたいのは、元々のデザインを損なわずにきれいに取付されていて、後付けダイヤと一見わからない質のよいものもあれば、細工が雑だったり、質の悪いダイヤモンドがあしらわれていたりと、これならダイヤを付けずにそのままのシンプルなデザインの方がよっぽどよかったのに!と思う物もあります。

これは写真だけではなかなかわからないですし、ジュエリーの細部をあまり見ない方からしたら、いいか悪いかなかなか判断がつかないかもしれません。

すべてが製造当時のままのオリジナルの時計は貴重

18金のゴールドのバンドも、後から交換されたものということもります。この部分は消耗品で壊れたりすることもあるので仕方ないですね。

ダイヤ、バンド、文字盤がすべてオリジナルでコンディションのいい時計を見つけた時は本当に嬉しいです。最近入荷したこちらの時計はすべてロレックスオリジナル。

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migparis.com

ロレックスのファクトリーダイヤモンドはとてもきれいです。粒もそろっていて、輝きが違います。

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バンドの留め金についた王冠マークもシャープできれいです。王冠マークが入っているものすべてがロレックス製と思ったら大間違いで、この王冠マークは後から取りつけしようと思ったら可能なのです。後付け王冠マークは左右対称じゃなかったり、少し曲がっていたりします。

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横から見て、ダイヤモンドの立爪の細工を見れば後付けかどうかわかります。オリジナルのダイヤは立爪のラインがシャープで、すべて形がそろっています。ケースからさらに横に飛び出て、ダイヤモンドがついているのは明らかな後付けダイヤです。

 下の時計はバンドはオリジナルではありませんが、ダイヤモンドはロレックスのファクトリーダイヤモンドです。

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似たようなロレックスの時計でも、オリジナルのダイヤかどうか、オリジナルのバンドかどうかでお値段にも反映されます。やはりすべて製造当時のオリジナルのままというのは、時計の価値としても非常に高いです。