麗しきビンテージの世界

コスチュームジュエリーやビンテージウオッチのことをつづっていきます。

ロレックスが最初に作った腕時計は意外にも男性用ではなく女性用だったというお話

ロレックスが最初に手掛けたのはトラベルウォッチだった

今多くの人が一度は持ちたい時計の一つであるロレックス。そのロレックスの前身、ウィルスドルフ&デイヴィス社で1900年代頃にメインで製造していたのは腕時計ではなく、旅行用のトラベルウォッチでした。最高級のレザーを外側に張って、中間の富裕層に大変人気があってよく売れたそうです。そしてこの成功があって、ロレックス社ができます。

腕時計はまだおもちゃ程度にしか認識されていなかった

当時の時計メーカーは男性用は懐中時計、女性用には腕時計を製作するのが主流でした。この時代のレディースの腕時計は、アクセサリー程度の扱いで、技術もまだ未熟だったため正確でなく、壊れやすかったそうです。

確かに、この時代の腕時計は仕入れることはないのですが、修理の依頼を受けた時などにたまに見ることはありますが、時計職人さんもあまりいい機械でないとおっしゃいます。この時代の時計を買おうとしている方は、正確性に関してはおおらかな気持ちでいた方がいいかもしれません。

正確に時刻を知る必要がある鉄道員などは懐中時計を持っていたそうです。なぜ、懐中時計の方が正確なのか、単純に懐中時計の方が大きいムーブメントを作れたからです。反対に女性用の腕時計はだいたい2cm前後の物が多いです。このたった2cmの中にいれる機械の部品は、落としたら見つけるのが大変なくらい小さく、それを作る技術がまだまだ追いついていなかったのでしょう。

新人のロレックスが老舗メーカーに勝つために出した戦略が女性用腕時計だった

この時代背景の中1908年、スイスでロレックスの商標登録を行い、まず製作したのが女性用腕時計でした。正確さをウリにした実用性重視の時計だったそうです。

ロレックスは懐中時計が主流の中で、アクセサリー程度にしか認識されていない腕時計に目を付けました。まだまだ時計業界ではベンチャー企業だったロレックスが老舗の時計メーカーに勝つためには、懐中時計ではだめだったのです。

以前見た1920年代頃のロレックスの広告では、女性用の腕時計のイラストが一本描かれているだけで、その他は懐中時計で男性用の腕時計がまだメインでなかったことがわかります。



こちらは1945年当時の女性用腕時計の広告 この頃には正確さにかなり自信があったのが、キャッチコピーでわかりますね。
ROLEX ACCURACY IS TRULY REMARKABLE ”ロレックスの正確さには本当に目を見張るものがある!”

女性用の正確な腕時計が作ることが可能になったなら、その一回り大きい男性物を作るのはサイズの点で容易だったと思います。その後は男性用の腕時計も徐々に製造されるようになってきます。

デイトジャス、サブマリーナ、エクスプローラー、ミルガウスなど、ロレックスファンならおなじみの時計の元になったのが、女性用腕時計だったのです。


ロレックスの時代背景をもっと知りたい方は下記の本がおすすめです。