麗しきビンテージの世界

コスチュームジュエリーやビンテージウオッチのことをつづっていきます。

MADE IN JAPANのカメレオン純正バンドがあるのはなぜか?

ロレックスのカメレオン、長い間販売していますが、時々とてもおもしろいデザインのものがあったり、まだまだ手に取ったことのないデザインのカメレオンがあって何年扱っていても飽きません。

先日、久しぶりにおぉっ!となったのは、18金のイエローゴールドの純正バンドつきのカメレオン。留め金部分の裏にMADE IN JAPANと刻印されていました。

migparis.com

ロレックスの時計は文字盤の下にSWISSと書かれているくらいなので、バンドも海外で製造されているはず。純正品でないのでは?でも明らかに仕様が純正品なので、どういうことなのか、当初不思議で仕方ありませんでした。

f:id:MIGPARIS:20211201141703j:plain

なぜ、ロレックスのバンドにMADE IN JAPANの刻印があるのか?

当時、時計の関税がとても高く、海外から輸入すれば高額な関税がかけられていました。時計のケースは軽いので、税金もそれほどかかりませんでしたが、ゴールドのバンドとなるとゴールドの重さは時計本体の何倍にもなります。

 

そこで、輸入するのではなく、国内で製造すれば関税がかからない分、お安く販売できるということで、日本ロレックスが製造し(恐らく日本のメーカーにオーダーして作ってもらった)、カメレオン本体は輸入したものを取り付けたのです。正真正銘のMADE IN JAPANのカメレオンバンドです.。

 

これはカメレオンが時計本体からバンドを取り外すことができる唯一の時計ということでできたことだと思います。他のゴールドの時計はケースとバンド部分は一体で製造されていたので、他のモデルのロレックスの時計で、MADE IN JAPANと刻印されているものは見たことがありません。

 

当時の製造数は37本。そのうちの貴重な1本です。実は15年位前にも一度、ホワイトゴールドのバンドで同じものを手にしたことがあります。

 

下記は裏の刻印。長方形の枠の中にMADE IN JAPANの文字が同じです。バンドの模様も同じですね。

f:id:MIGPARIS:20211202113441j:plain



 

左は海外製の純正バンド。楕円形の中にROLEX SAの刻印が確認できます。刻印は純正品でもいろいろあります。下記は一例です。

f:id:MIGPARIS:20211202112231j:plain

 

バンドの厚みの比較です。日本製が一番厚みがあります。純正品は横に置いても倒れませんが、社外品は薄いので手で支えないと倒れます。

日本製は1.5mm 海外製は1.2mm 社外品は1mm

f:id:MIGPARIS:20211202112159j:plain


留め金部分比較 下記の社外品バンドは王冠マークがありませんが、王冠マークがついているものもあります。王冠マークがある=純正品ではありません。よく見ると金具の形状も純正品と社外品で違いがあります。

 

f:id:MIGPARIS:20211202112700j:plain

そして、もう一点、純正バンドの特徴の一つとして、留め金の内側にもう一つ金具がついています。外側の留め金が外れても、落下しないように2重金具となっています。

私が愛用しているバンドも海外の純正品ですが、同じ物がついています。この細やかな気遣いが純正品の証明です。(純正品でも製造時期によってないものもあります。)社外品のバンドにはついているのを見たことがありません。

f:id:MIGPARIS:20211202140301j:plain

 

純正のバンドは、写真で見るだけではなかなかその品質の違いがわからないですが、実物を見れば一目瞭然。細部のつくりやゴールドも贅沢に使っているため、手に取った時、ずしりと重みがあります。社外品と純正品のお値段が違っても当然です。使われているゴールドの重量と仕様が違うからです。

 

社外品バンドの品質は本当にピンからキリまでいろいろです。社外品でも純正品と見分けがつかないくらい品質のよいものもあれば、18金の刻印があっても、実際のゴールドの純度は18金でないものも結構あります。

 

ただ、社外品バンドがダメということではありません。カメレオンのゴールドバンドは社外品でも数が少なくなってきているということ、これを今1からオーダーでつくるとなると一体いくらかかるのか?それを考慮すると貴重であることにはかわりはありません。

 

MADE IN JAPANというだけでも一流の証。それがロレックスのバンドに刻印されているわけですから、どれだけ珍しい貴重なバンドかお分かりいただけるかと思います。