麗しきビンテージの世界

コスチュームジュエリーやビンテージウオッチのことをつづっていきます。

ミリアムハスケルのジュエリーを違った視点で見る

3つのスタイルを考えてデザインされていた

ミリアムハスケルのジュエリーを見ていて、複雑なビーズワークでモチーフがたくさんついているネックレスがある一方で、ビーズをつないだだけのシンプルなネックレスがあったりと、同じハスケルのジュエリーなのに、どうしてこれだけ違うのかなと思ったことがあります。その謎を紐解く答えはハスケルの専門書の中にありました。

ミリアムハスケルはコレクションを発表する際に、イブニングジュエリー、アフタヌーンジュエリー、デイタイムジュエリーと3つのスタイルでデザインをしていました。

デコラティブでゴージャスなジュエリーはイブニングジュエリーとして作られたもので、それゆえお値段も高額。アフタヌーンジュエリーは、イブニングジュエリーを簡素化したもの、シンプルなデザインは日中使うジュエリーとしてデザインされたもので、誰でも手に取れるようなお手頃価格に設定されていたようです。

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シーズンごとのコレクション

そして、ハスケルのジュエリーは季節ごとに新商品を発表していました。特に重要だったのが春と秋のコレクション。スプリングコレクションはたくさんのガラスが使われ、お花のモチーフや、カラフルな明るい色が使われていました。上記のブローチは色やモチーフからいって、明らかに春コレクションですね。一方、オータムコレクションは、金属が多く使われ、お色も、ブラウンや、ブラック、ガーネット、トパーズと落ち着いた色の物が多用されていました。下記のブローチは深みのある赤なのでおそらく秋コレクション。

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コレクションにはテーマがあった

季節ごとのコレクションには、テーマがあって『Harvest 収穫 』『Nasturtium ナスタチウム』『Queen Blue 女王のブルー』『Garland 花冠』『Shooting Star 流れ星』のような様々なタイトルがつけられていたそうです。印象的なブルー、ナスタチウムのお花や流れ星がジュエリーに使われていたら、それがコレクションのテーマであったかもしれません。

お持ちのハスケルのジュエリーが、イブニング用かデイタイム用のコレクション用に作られたのかはデザインやモチーフあるなしを見ればわかりますし、色や素材を見れば、春、秋どちらのコレクション用に作られた物かがわかります。

 例えば、パステルカラーのビーズが使われているのでスプリングコレクション モチーフなしなのでデイタイム用↓

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こちらはグリーンの落ち着いたグリーンで、メタル部分が多いのでオータムコレクション↓

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こちらもパステルピンクのガラスビーズが使われているのでスプリングコレクション↓

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こちらはトパーズ色のストーンが使われているのでオータムコレクション↓

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こちらは爽やかなブルーがメインなのでスプリングコレクション デイタイム用↓

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こうやって、違う視点からハスケルのジュエリーを見てみると面白いです。ご自身のジュエリーもこんな感じで一度ご覧になってみてください。