麗しきビンテージの世界

コスチュームジュエリーやビンテージウオッチのことをつづっていきます。

ハミルトン レディースビンテージウォッチあれこれ

ハミルトンの時計の歴史

ハミルトンは1892年にできたアメリカの時計ブランドです。当初は正確に時を刻むことで鉄道時計として広くその名が知られるようになりました。1918年頃には、航空郵便の公式時計としても採用されています。それだけ時間に関する精度が認められたということでしょう。

それではハミルトンのレディースウォッチはいつ頃から作られたのか。これは航空時計よりも前、1912年頃、いわゆるアールデコの時代です。1930年代にはケースに彫が入った時計やベゼルにダイヤモンドがあしらわれた時計がたくさん製造されています。1932年に製作されたマレーネ・ディートリッヒ主演のハリウッド映画『上海特急』ではハミルトンの時計が使われています。

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当時の時計ボックスと外箱。

たくさんのジュエリーウォッチが販売された

今までたくさんのハミルトンのジュエリーウォッチを販売してきましたが、当店で販売している時計は1950年代に製造されたものが多いです。イエローゴールドとホワイトゴールドなら圧倒的にホワイトゴールドが多いです。

1950年代に製作されたハミルトンのジュエリーウォッチが、今でもたくさん残っているということは、当時たくさん製造されたからです。それだけ人気があってアメリカ国内でよく売れたという証明になります。そして、当時の機械や部品も同様にたくさん残っていますので、修理の際部品の入手がしやすい時計でもあります。

当店で過去に販売したハミルトンジュエリーウォッチ

ここで、いくつか過去に販売した時計をご紹介します。

プラチナのブレスとケース。ブレス部分のデザインが美しく、アンティークらしい文字盤。アールデコの特徴がよくでた時計です。

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楕円形のダイヤブレスウォッチ。数字が1から12まで並んでいてブルーの針がアクセントになっています。一粒ダイヤのブレスが使われています。

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スクエア型のダイヤブレスウォッチ。文字盤の数字がふっくらとした丸い数字が特徴。

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ケースの上下にはリボン、ブレス部分はハートのモチーフがあしらわれた可愛らしいデザイン。

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ハミルトンでは文字盤が見えないようにカバーを取り付けた時計も販売していました。バゲットカットのダイヤがあしらわれています。

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こちらはアシンメトリ―に作られたレアウォッチ。これくらいのクラスになると恐らく何個も作っていなかったと思うので、同じ物を見つけるのは困難。貴重な一本。

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そしてこちらは非常に珍しいたんぼぼの綿毛のようなデザイン。半円形のカバーにダイヤモンドがランダムにあしらわれています。ハミルトンには数少ないイエローゴールドのジュエリーウォッチ。

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イエローゴールドのケースにお花をモチーフにしたカバーが取り付けられています。中央にはダイヤモンドがあしらわれています。

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ハミルトンは当時、14金にダイヤモンドがあしらわれたバンドを何本か製作していて、購入の際、ケースとバンドを選べたようです。1958年の広告↓

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上記の広告にも使われていますが、1950年代に製作された時計の文字盤にはこちらのロゴマークがあしらわれている物が多いです。これはハミルトンのHのアルファベットをモチーフにデザインされたものです。

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機械式時計から電池式時計への移行

1957年頃には時計史上初の電池式腕時計となる「ベンチュラ」が誕生、以降、徐々に機械式時計はすたれていきます。

ハミルトンは現在でもビンテージウォッチの復刻版を販売していますが、それだけハミルトンの歴史の中で素晴らしいデザインが生み出された黄金期だったと言えるのではないでしょうか。

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