お手持ちのアンティークウォッチ、長い間オーバーホールせずにそのまま使ってませんか?
通常、オーバーホールの推奨時期は4~5年に一度と言われています。 機械式時計は小さな部品を組み合わせてできています。その小さな部品同士がスムーズに動くように、油が使われていますが、その耐用年数がだいたい4~5年と言われています。
長期間オーバーホールしていなくても、順調に動いているから大丈夫と思ってそのまま使っていると、油が落ちて、金属カスがたまってスムーズに動かなくなります。
さらに部品同士の抵抗が増え、負荷がかかり、時間通り動かなくなったり、部品が摩耗します。
10年近くオーバーホールしていないというお客様もたまにおられますが、機械には相当なストレスが加わっているので、要注意です。
時々勘違いをされている方がおられるのですが、あくまで油の使用期限が4~5年ですので、時計を全く使っていなかったとしても、オーバーホールは必要です。
知り合いからもらった時計や形見の時計で、いつオーバーホールしたかわからない場合は、いさぎよく、オーバーホールをすることをお勧めします。そして時計ボックスの中にオーバーホールをした日付のメモをいれておきましょう。
長期間使わない場合でも、月に一度くらいはゼンマイを巻いて時計を動かしてあげてください。長期間使わずにいると、内部の油が固まって劣化しやすくなり、部品同士の抵抗が増え機械に負担をかけてしまいます。時々動かしてあげるだけで、油が機械全体を循環し、油の劣化が防げます。
今後も長く使いたい大切な時計なら、小まめにオーバーホールしてあげてください。きちんとメンテナンスをして使ったら、これからも時をきざみ続けてくれます。
当店でもオーバーホール受け付けておりますので、ご希望の方はご相談ください。